わぁの職種柄、ある程度プログラミングはできる自負がある。
本格的なエンジニアではないけれど、日々の業務を楽にしたい一心で、独学でいろいろ学んできた。
- Excel関数はもちろん、
- VBA(マクロ)で社内資料の自動生成、
- GASでGoogleスプレッドシートの処理を自動化し、
- PythonでCSVデータを一括処理して転記や集計もこなす。
完全に趣味と実益が一致してる。
何より、一度こうした効率化ツールを作ってしまうと、もう手作業には戻れない。
コピー&ペースト地獄や、目視での突合チェックから解放された瞬間の快感といったらない。
最初は1時間かかった作業が、今では「ボタン1つ・数秒」で終わる。
この“時短の魔法”に魅了されて、気づけばツール作りがライフワークになっていた。
ただ──
地方企業の現場では、このスキルがありがたがられるどころか「浮く」ことも多い。
それどころか、「すごいけど、みんなが使えないから…」と封印されることすらある。
はじめに
「Excelくらい使えて当然でしょ」
そんな感覚は、どうやら青森じゃ通用しないらしい。
東京で働いたことがあるわけじゃないけど、ネットやSNSでよく見る「Excelスキルが基本」という世界と、実際の職場とのギャップに衝撃を受けた。
地方の企業にいると、関数を使っただけで神扱い。
いや、神っていうより“なんか変な人”という目で見られることすらある。
今日はそんな、地方(青森)でExcelが浮く現象について、がっつり本音で語っていく。
「Excel使えます」= 手計算の表作り & SUM関数使えるだけ
確かうちの求人票には、「Office全般を使えること」みたいなことが書いてある。
わぁの職場は、ある業界で青森市の中で中小企業じゃ割と上位を争う会社。縁があって入社を決めたのだが、入社前に求人票を見てみると上記の記載があった。
「そこそこ売り上げもある会社だし、求められるスキルも高いよな」
とか思いながら入社前に一応VBAを触りながら復讐のつもりで学習していた。
ところがいざ入社してところがどっこい。
実際は、関数はSUM関数だけ。表は手計算されていてバラバラ。
Excelは多用しているが、ただ「使っているだけ」だった。
蓄積したデータを活用するわけでもない。効率的に資料として使っているわけでもない。
- 見出しセルを結合して中央揃え
- 手作業で枠線を引いて“表っぽく”見せる
- 数字はすべて手入力、計算も手計算→入力
というレベル。
関数使うと便利ですよね?と聞くと、
「かん..すう?なにそれ?あ〜!SUMのことね」とのこと。
もう怖いよね。
でも、もっと怖いのが、その人たちが「Excel出来ます」と自信満々に言っていたこと。
VLOOKUP関数で驚かれる世界
「これ、VLOOKUPで引っ張ればすぐですよ」と言って、=VLOOKUP(A2, 顧客マスタ!A:D, 3, FALSE)
を入れて自動で金額を表示。
すると、後ろから声が飛んできた。
「すご〜い!そんなことできるんだ!?魔法みたい!」
……え、これExcel中級者なら一度は通る道じゃない?
むしろ会社でパソコン使って仕事してるなら、普通に必要なレベルでは?
極めつけはこれ。
「やっぱ若い人は違うね〜、こういうのスッとできて」
いやいや、それ年齢の問題じゃなくて、ただの機能ですやん。
「知らないこと=自分が年取ったせい」みたいに処理される文化、ある意味すごい。
技術に対するリスペクトじゃなくて、“若者の特技”みたいな括りで終わるのが悲しかった。
しかも数日後、別の人が使おうとしてミスして、
「〇〇さん(=わぁ)が変な関数入れるからわかんなくなる」って言われた時は泣けた。
極め付けは、
「なんかExcel壊れた」だった。
IF関数を入れたら「使い方が分からないから戻して」
業務効率化のために、あるチェック表にIF関数を使って 「未入力のセルがあると警告が出る仕組み」を作った。
結果:
- 「怖いから使えない」
- 「なんか変なことになってる」
- 「戻し方が分からない」
→ 結局、関数をすべて削除された。
工数削減のために作ったのに、“意味が分からない”という理由で破壊される理不尽。
「便利すぎるのは逆に困る」という謎理論
もう一歩踏み込んで、自動化ツールを組み込んだ。
- シートに入力すると別シートに転記される
- 入力ミスを自動でチェック
- 日報が自動で日付順に並ぶ
すると、「これ、すごいけど、他の人が使いこなせないよね」と言われた。
いや、誰でも使えるように設計したし、説明書もつけたよ?
でも返ってくるのは「今まで通りが安心」という謎のバリア。
→ 便利すぎると“魔法”扱いされて排除される文化、マジである。
まぁ確かに独りよがりのExcelが会社中に散らばるのもそれはそれで大変か。メンテナンスに追われそうだし。
絶望と諦めが自分を襲った。
「Excelできる人=変な人」扱いされる空気
同じ部署の人からぽろっと出た一言。
「〇〇さんってさ、いろんなツール作ってくれるけど…ちょっとオタクっぽいよね」
→ それ、誉めてる?けなしてる?
ExcelやITスキルが高い人は、「変わってる」「自分の世界に入りすぎてる」とネガティブに捉えられがち。
技術を使って効率化しただけなのに、“協調性がない”とか“馴染めない人”というレッテルが貼られることもある。
そして、そういう空気に萎縮して、スキルを出さなくなる人も多い。
まとめ:Excelスキルが異端扱いされる場所で生きるには
青森市だけじゃなく、全国の地方企業でも同じことが起きてるかもしれない。
でもこれって、「使えない人に合わせる文化」が結果的に非効率を生んでると思う。
本来なら、できる人が引っ張っていくべき。 でも現実には、「出る杭は打たれる」じゃないけど、スキルを出すほど浮いてしまう。
だから今はこうして、ブログに書いて発散してる。 もし同じような思いをしてる人がいたら、 “あなたは間違ってない”と伝えたい。
むしろ、あなたのそのスキル、別の場所では“普通”どころか“引っ張りだこ”かもしれないよ。
地方で浮いても、それが武器になる時代だと思ってる。
今は、Chat GPTなんかも使える時代。だけど使い方も活かし方もわからない奴が多すぎる。
ITスキルはこれからは必須。プログラムを書けと言ってるんじゃない。
ある程度の知識を持って、場面に合わせて使えるルーツを活用していく・応用していく、この臨機応変力とか論理的思考力とか問題解決能力を身につけていくことが大事じゃないかと思う。
ま、愚痴っぽい感じで書いてきたが、そんな奴らは置いておいて自分自身の仕事を効率化していこうじゃないか。